オーバーレイチャート(OverLay Chart)のトレード方法とダウンロード

オーバーレイチャート(OverLay Chart)とは

オーバーレイチャートはトレードする通貨ペアチャートに他の通貨ペアチャートを表示できるインジケーターで、値動きの相関性をビジュアル的に確認できるインジケーターです。

通貨ペアの値動きには一定の相関性、つまり値動きが連動する特徴があります。

それぞれの通貨は単独で動くわけではなく、USドルと言う基軸通貨を基準として、ファンダメンタルの強弱で、関連通貨に影響を与えます。

当然ながらその強弱は通貨ペアと言う為替取引にも影響があり、それが通貨ペアにも影響を与えます。

その連動性、相関性を同じチャート上で比較できるインジケーターこそが、このオーバーレイチャートなのです。

 

オーバーレイチャート(OverLay Chart)の特徴

オーバーレイチャートは通貨ペア単独の値動きを分析するインジケーターではなく、他の通貨ペアとの相関状態や価格差、つまり「さや」を分析するのが特徴です。

 

その通貨ペアの絶対的な値動きではなく、相対的な値動きを見るインジケーターと言う事になります。

毎日のドル円相場を見てもお分かりですが、よほど大きな出来事が起こらない限り、通貨間の連動性・相関性に大きな変化はありません。

つまり目先の値動きで突発的にその連動性や相関性が崩れても、結果的には元の値動きに戻ります。

特にドル・円・ユーロ・ポンドなどのメジャー通貨では、その相関性や連動性は強く、このオーバーレイチャートを使う意味も大きくなります。

 

オーバーレイチャート(OverLay Chart)と通貨ペアの相関係数

オーバーレイチャートを使う上で、通貨ペアの相関性・連動性が重要であることはすでにお伝えしましたが、それではその相関性・連動性はどのように確認したらいいのでしょうか。

この相関性や連動性には正確な数値はなく、「通貨ペア 相関係数」や「通貨ペア 相関性」で検索しますと、FX会社が公開している「相関係数表」が確認できます。

 

ご覧頂ければお分かりですが、その数値は一定ではありませんが、相関性・連動性の高低はほぼ共通しています。

つまり数値の違いはあれ、重要なのは相関性の高低ですので、各FX会社の相関表を参考に、オーバーレイチャートを利用して下さい。

 

オーバーレイチャート(OverLay Chart)の注意点

OverLay Chartを使う上で、2つの注意点があります。

オーバーレイチャートは便利ではありますが、この2つの注意点をしっかりと理解してご利用下さい。

 

チャート上での表示位置

オーバーレイチャートで表示される通貨ペアのチャートは、絶対的な位置関係で表示されるわけではなく、チャートウィンドウ内に収まるように表示されます。

つまりチャートを広げたり縮めたりすると、2通貨ペアのローソク足の乖離やクロス位置が変わるのです。

そのため乖離しているのかしていないのかを判断する際には、なるべく長期間のチャートを表示させて確認するようにして下さい。

 

FX会社の規約

このオーバーレイチャートを効果的に利用する方法は、この後のトレード例でも解説しますが、通貨同士の相関関係の「歪み」を狙うサヤ取り、つまり「裁定取引」です。

しかしこの2通貨ペア間のサヤ取りトレードは、FX会社の規約で禁止されている場合があります。

「バレなきゃ大丈夫だろう・・・」と裁定取引を行って、もし見つかったら「口座凍結」や「出金停止」などのペナルティを受けてしまいます。

まずはFX会社の規約を必ず確認するようにして下さい。

 

オーバーレイチャート(OverLay Chart)のパラメーター設定

OverLay Chartのパラメーター設定です。

 

パラメーターを変更できる項目は【SubSymbol】と各カラーです。

最後の【Mirroring】は、トレード方法によってONOFFを切り替えます。

【SubSymbol】は表示させたい通貨ペアを選択ではなく、キーボードで直接記述します。

各カラーは自分で見やすい色を選択して下さい。

【Mirroring】は表示させる通貨ペアのチャートを、上下反転させて表示させる機能です。
2通貨ペア間の相関トレードを行うだけであれば【false】のままにしておきます。

 

オーバーレイチャート(OverLay Chart)のトレード例

2通貨ペア間のサヤ取りトレード

まず基本的なトレードがこの「2通貨ペア間」のサヤ取りトレードで、相関係数の高い通貨ペアを表示させます。

相関係数が高いという事は、ほぼ同じ値動きをしますが、一時的に値動きが逆行し、「サヤ」が広がるタイミングがあります。

しかし元々同じような値動きをするわけですから、いずれは「元さや」に納まってきます。

つまりこの広がった「サヤ」が戻る値動きでトレードするわけです。

上昇で広がった方の通貨ペアを売り、下降で広がった方の通貨ペアを買うというトレードになります。

 

このサヤ取りトレード手法はアービトラージと呼ばれ、プロのトレーダーでもよく使われている手法です。

単独の通貨ペアでトレードするよりも取れる利益は少なくなりますが、リスクは劇的に低くなります。

大きな資金を運用するトレーダーほど、利益を大きくするよりも、リスクを小さくすることを考えます。

 

またこのトレードで判断が難しいのが、「どこまでサヤが広がれば戻るのか」と言う明確な基準がない事です。

「そろそろ戻るだろう」と考えエントリーしたものの、まだ広がってしまい、2通貨ペア分の含み損が発生する場合もあります。

リスクが低いトレードであると言いましたが、それは「勝率」としてのリスクの事で、「損益」は2通貨ペア分発生しますので、エントリー後にサヤがさらに広がってしまった場合は、損益リスクは大きくなります。

そのためこのトレード方法は初心者には難しく、中級者・上級者向けのトレード方法と言えます。

 

3通貨の強弱関係トレード

例えばUSドル・ユーロ・円の3通貨を考えてみます。

ドル円が上がるという事は、ドルが強く円が弱いという事になります。

またその時にユーロドルも上がっていれば、ユーロがドルよりも強いという事になります。

つまり以下のような強弱関係が成り立つわけです。

ユーロ>ドル>円

 

結果的に合成通貨ペアであるユーロ円は「上がる」と言う事になります。

 

合成通貨ペアは「クロス通貨ペア」と呼ばれ、必ずドルとの取引を挟む必要があるのです。

そのため「ユーロ円」と言う通貨ペアは、ユーロと円の直接取引ではなく、ユーロとドル、そしてドルと円と言う2つの取引をしなければならないのです。

<ユーロ円を買うというトレード>

円を売ってユーロを買う
1.まず円でドルを買う(円を売ってドルを買う)
2.そのドルでユーロを買う(ドルを売ってユーロを買う)

そう考えると、ユーロドル・ドル円・ユーロ円と言う3つの通貨ペアはそれぞれ全く関係なく動くわけではなく、相関・連動しながら動くという事になります。

このトレードでは、メインの通貨ペアのチャートに他の2通貨ペアを表示させ、それぞれの通貨ペアの強弱を見ながらトレードするわけです。

 

単独通貨ペアのミラーリングトレード

最後は単独の通貨ペアでトレードする方法です。

これは【Mirroring(ミラーリング)】と言う機能を使います。

インジケーターのパラメーター設定でトレードする通貨ペアと同じ通貨ペア名を【SubSymbol】に入力し、【Mirooring】を「true」にします。

そうしますと全く同じチャートが上下反転状態で表示されます。

このように反転させてチャートを見ますと、タッチしたタイミングでの反転やクロスから進めばレートが伸びやすいという基準になります。

ただこのミラーリングトレードと言ってもそれだけで判断せず、あくまでもトレード判断の一つとして考え、環境認識や他インジケーターとの併用は必要になります。

 

OverLay Chartのダウンロード

ダウンロードは以下のリンクを右クリックし、【対象をファイルに保存】を選んで、任意の場所に保存して下さい。

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