<ハル移動平均線は値動きに超敏感に反応する短期トレード型移動平均線:目次>
ハル移動平均線インジケーターとは
ハル移動平均線は、多くの種類の移動平均線が弱みとしている遅延を軽減し、さらにダマシも少なくしたMT4インジケーターです。 「Hull Moving Average」の頭文字を取ってHMAと略されます。 オーストラリアのアラン・ハル氏により開発されました。
移動平均線のデメリットである値動きに対する遅れを軽減しているため、トレンド系インジケーターと言うよりも、オシレーター系インジケーターに近いと言えます。ハル移動平均線のトレード例でも、オシレーター系インジケーターとして使用する例も解説しています。
ハル移動平均線インジケーターの特徴
他の移動平均線に比べ、直近の値動きを重視して計算されています。そのため突発的な値動きに敏感に反応する特徴があります。この特徴からスキャルピングのような短期売買に使われる事が多いです。また値動きとの追従度が高いため、移動平均線にありがちな「ダマシ」が少なくなる特徴もあります。
ラインの色が上昇時と下降時で変わるため、トレード判断がしやすくなっていますが、頻繁に方向性が変わるレンジ相場では、他の移動平均線と同じく注意が必要です。ただ「ダマシ」になる事が少ないので、決済タイミングを早めれば損切りになるリスクはかなり低くなります。
そのためMT4チャートでのエントリータイミングでも利用出来ますが、値動きに対する反応が早い特徴を利用し、決済で利用すると効果的な決済が出来ます。
ハル移動平均線インジケーターと他の移動平均線との比較
まずハル移動平均線と他の移動平均線を、同じ40期間で比較してみます。単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)をチャートに表示させますと、その反応の差は一目瞭然です。
さらに移動平均線でも反応が早い線形加重移動平均線(LWMA)とも比較してみます。
ただ値動きに対する反応が早いだけでなく、インジケーター自体の動きも特徴的になっています。
「値動きに対する反応が敏感なら、このハル移動平均線だけ使っていれば良いのでは?」そう思う方もいると思いますが、もともと移動平均線はトレンド系インジケーターであり、値動きの方向性を判断するためのインジケーターです。つまりこのハル移動平均線は、その本来の移動平均線よりも短期トレードに特化した移動平均線と言えるのです。
ハル移動平均線インジケーターの計算方法
ハル移動平均線の計算のベースは、直近の値動きを重視して計算する加重移動平均線(WMA)で、計算期間の加重移動平均線とその半分の期間の加重移動平均線の2本の加重移動平均線を使います。一定期間を平均化するのは普通の移動平均線と同じですが、直近の価格に近いものほど重要度を大きくしているため、以下のような計算式になります。
HMA(n期間) = WMA(n期間/2) × 2 – WMA(n期間)
他のインジケーターと同じく、計算式をすべて覚える必要はありませんが、どのような計算方法でインジケーターが表示されているのかを知っておくと良いと思います。
ハル移動平均線インジケーターのパラメーター設定
ハル移動平均線のパラメーター設定項目は【HMA_Period】の期間設定のみです。ラインの色と種類は他のMT4インジケーターと同じく、「色の設定」で変更できます。
この【HMA_Period】の期間設定は、あなたがどれくらいのスパンでトレードを行うかによりますが、「14」がデフォルト値ですので、まずはこの「14」で使ってみて、その結果で変更して下さい。
ハル移動平均線インジケーターの実践トレード例
順張りのトレード例と逆張りのトレード例を解説します。あなたのトレードスタイルに合わせて参考にして下さい。
ハル移動平均線順張り例
<移動平均線だけを組み合わせたトレード方法>
ハル移動平均線も移動平均線の一つですので、オーソドックスな移動平均線と組み合わせの相性は良いでしょう。移動平均線の基本的なトレード方法であるゴールデンクロスやデッドクロスに、さらにこのハル移動平均線を組み合わせる事で、トレードタイミングを絞り込む事が出来ます。
<スーパーGMMAと組み合わせたトレード方法>
このサイトでも解説しているMT4インジケーターの「スーパーGMMA」と組み合わせます。
参考ページ:スーパーGMMAが相場の方向性をはっきりと教えてくれる!
GMMAも移動平均線ですので、ゴールデンクロスやデッドクロスと考え方は同じになりますが、このスーパーGMMAを使うとクロスだけでなく広がり、つまりトレンドの強さもビジュアルで分かります。
ただスーパーGMMAを表示させるとラインが多すぎて見にくくなるという方もいますので、そのような方は移動平均線だけでシンプルにトレードしてもいいでしょう。
<i-Rgerと組み合わせたトレード方法>
「i-Regr」もこのサイトで解説しているMT4インジケーターです。
参考ページ:i-RegrはMT4チャートの天底を明確に表示する逆張りインジケーター
この「i-Regr」は逆張りのインジケーターですが、i-Regrが向く方向にハル移動平均線の反転でエントリーという順張りトレードも行えます。
ただこのi-Regrはリペイントするインジケーターですので、値動きが逆行した場合の損切りには十分な対応が必要になります。
ハル移動平均線逆張り例
<ボリンジャーバンドと組み合わせたトレード方法>
「ボリンジャーバンド」でレンジ相場を狙う手法です。ボリンジャーバンドの2σと-2σにローソク足がタッチして、さらにハル移動平均線の反転を待ちます。
また相場のレンジを狙う場合、トレードする時間足だけでなく、マルチタイムボリンジャーバンドを表示させて、さらに上位足でのレンジを確認すれば、さらにトレードを絞り込む事が出来ます。
参考ページ:マルチタイムフレームインジケーター分析でMT4を攻略する!
しかしバンドへのタッチの回数は少なくなりますので、トレードチャンスは少なくなります。あなたのトレードスタイルに合わせて決めて下さい。
<エンベロープと組み合わせたトレード方法>
ボリンジャーバンドと似たインジケーターの「エンベロープ」を使う手法です。トレード方法は同じで、ハイローラインにタッチした後、ハル移動平均線が反転したらエントリーになります。
ボリンジャーバンドは標準偏差を使ったインジケーターで、エンベロープは移動平均線との乖離を見るインジケーターです。その違いはラインが直線的か曲線的かの違いで、厳密にどちらが良いとは言い切れません。
エンベロープはパラメーターの設定値の「偏差」の設定によって大きく変わってくるので、初心者の方にはボリンジャーバンドをおすすします。
ハル移動平均線インジケーターのダウンロード
ダウンロードは以下のリンクを右クリックし、【対象をファイルに保存】を選んで、任意の場所に保存して下さい。
ハル移動平均線をダウンロードする
Dr.KオフィシャルLINE@無料登録で【FXで20万円の資金を1,000万円にする現実的具体的な方法】電子書籍プレゼント中!
Dr.Kからあなたのへの無料プレゼントのお知らせです。MT4インジケーターBEST50のLINE@登録限定特典として、今登録して頂くと【FXで20万円の資金を1,000万円にする現実的具体的な方法】電子書籍を無料でプレゼント致します!
<パソコンの方はQRコードをスマホで読み取って下さい>
<スマホの場合は以下のURLをタップして下さい>
スマホでLINE@に無料登録する
オフィシャルLINE@では、日々のトレード解説やMT4を使って勝つためのノウハウやFX情報などをお届けしていきます。有料のコミュニティやスクールが多いFX業界ですが、このオフィシャルLINE@では、他では有料レベルのノウハウや勝ち方を無料でご提供していきます。まずはこのチャンスに登録し、【FXで20万円の資金を1,000万円にする現実的具体的な方法】電子書籍を無料で手に入れて下さい!
<パソコンの方はQRコードをスマホで読み取って下さい>
<スマホの場合は以下のURLをタップして下さい>
スマホでLINE@に無料登録する
MT4とインジケーターのミニ知識<MT4の設定をバックアップしておく>
MT4には2つのバックアップ機能があります。間違って【✕マーク】をクリックしてチャートを消してしまった場合、やり直しが出来ません。つまりその場合、苦労して設定したチャートを、また最初から設定し直さなくてはなりません。そのために2つのバックアップ方法を知っておいて下さい。
まずはMT4チャート画面をそのまま「組」としてバックアップする方法です。これは複数のチャート画面を表示させている場合、その表示されている状態をそのままバックアップする方法です。つまりチャート別に違うインジケーターを表示させている場合には、この「組」としてバックアップします。
もう一つが「テンプレート」としてバックアップする方法です。これは設定したチャートを【テンプレート化】する方法で、同じインジケーター設定で複数のチャート画面を表示させていても、設定が同じである場合、1つのチャートをテンプレートとして残しておけば、すぐにそのチャート設定が再現出来るという事です。
この2つのバックアップ設定の方法は、以下のページで解説していますので、参考にご覧下さい。
MT4使いこなしマニュアル
MT4ダウンロード・インストール方法
MT4操作方法(初心者編)
MT4操作方法(レベルアップ編)
カスタムインジケーターをMT4にインストールする方法