ほとんどのFXトレーダーが利用するのがMT4であり、テクニカル分析とはすなわち「MT4インジケーター分析」です。そこで多くの個人トレーダーが行うMT4を使ったいくつかの基本的なテクニカル分析方法を解説していきますので、これからのFXトレードにお役立て下さい。

MT4を利用してFXトレードを始めると、いろいろな疑問や覚えなければいけない専門的知識や分析方法が出てきます。特にファンダメンタル分析とテクニカル分析の2つはFXに限らず、投資を始める人が最初に聞く言葉だと思います。その中でFXトレードを行うほとんどの方が利用するのがMT4であり、テクニカル分析とはすなわち「MT4インジケーター分析」と言えるのです。

この2つの分析方法は、どちらかを使うことで100%勝てるようになるということではありません。それぞれの長所と短所を理解して使い分けることで、勝率や利益率を上げていくというイメージが最も正しいでしょう。

さらに、どちらかの分析手法しか使用しない、あるいはどちらかの分析が苦手だという方もなかにはいらっしゃいます。しかし、そのような使い方は本来得られる収益率を下げる要因の一つですので、苦手意識をなくして両方の分析方法をバランス良く学んでいくことが大事です。

そこで、このページではこの2つの分析方法のうち、多くの個人トレーダーが行うMT4を使ったテクニカル分析について解説します。MT4テクニカルインジケーターの意味、そしていくつかの基本的なテクニカル分析方法を解説していきます。

 

MT4を使ったテクニカル分析とは?

テクニカル分析とは

そもそもテクニカル分析というのは、FXに限らず投資全般の分析手法の一つであり、FXが一般に広く行われる以前の、現物のみの株式投資の時代から行われてきました。テクニカル分析とは相場の方向性や推移、値動きの予想などを過去のチャートパターンから分析を行う事です。今のFXトレードで、この分析ツールとして最も使われているプラットフォームがMT4なのです。

このMT4は、現在MT5にバージョンアップしていますが、まだまだ主流はMT4であり、このMT4のインジケーターを使った分析=テクニカル分析と言っても良いでしょう。MT4のインジケーターを使い、過去に取引されたチャートやその時の価格のパターンを現在のチャートに当てはめ、過去のパターンと似ていればその値動きになるのではないかという予想を立てて売買するのがテクニカル分析です。

なおファンダメンタル分析は、様々な経済指標や世界情勢から分析を行う手法です。このファンダメンタル分析ではMT4やインジケーターは使わず、為替相場に与える影響をニュースや指標から分析します。MT4などを使ったテクニカル分析よりも、長期投資に適した分析方法と言えます。テクニカル分析は目先の値動きをMT4で分析しますが、ファンダメンタル分析は世界情勢や経済状況を分析しますので、その分析結果が為替相場に影響を与えるのは将来的である場合が多いからです。

 

MT4テクニカルインジケーターとは?

テクニカル分析は分析方法としての意味で、MT4テクニカルインジケーターはテクニカル分析を行うためのツールです。このMT4テクニカルインジケーターは2種類に分けら、トレンド系インジケーターとオシレーター系インジケーターがあります。

トレンド系インジケーターは、文字通り相場のトレンド相場で効果的なツールであり、MT4チャートで相場の方向性を読み、その方向性に従ってトレードする場合に利用します。一方オシレーター系インジケーターはレンジ相場で利用し、相場の反転を分析するツールです。実際のFXトレードでは短期売買を行っているトレーダーに多く利用されています。

その理由は、トレンド系インジケーターは相場の方向性が強くなってから、その方向にトレードするためのツールであるため、直近の値動きよりも相場の流れにフォーカスしているインジケーターであるのに対し、オシレーター系インジケーターはリアルタイムの値動きにフォーカスしているインジケーターであるため、より目先の値動きに対応できるからです。

つまり相場の流れを重視したFXトレードを行うか、目先の値動きを重視したFXトレードを行うかで、MT4インジケーターの選び方も使い方も全く違ってくるわけです。まずはどちらのトレードスタイルを行うかを決めませんと、MT4インジケーターでどのようにテクニカル分析を行うかが変わってくるのです。

 

MT4テクニカルインジケーターの分類

ここでは、主なMT4テクニカルインジケーターと簡単な解説をしていきます。多くのFXトレーダーが使う主なトレンド系インジケーターには以下のような指標があります。

<移動平均線>
移動平均線移動平均線はMT4のチャートウィンドウに表示される、一定期間の終値の平均値をラインで表示したもので、トレンド系インジケーターの代表的なインジケーターです。基本は終値を使いますが、トレード上級者になりますと始値や高値・安値など、目的に応じて使い分けます。また計算方法により、単純移動平均線(SMA)や、単純移動平均線よりも直近の価格に比重を置いた指数平滑移動平均線(EMA)など、種類によっても使い分けられます。

この移動平均線は、MT4テクニカル分析では必ず一度は使うと言ってもいいほど、基本中の基本のインジケーターです。この移動平均線の計算期間を変えた数本のラインだけでトレードしているFX上級者もいるくらいですので、まずは初心者の方は、この移動平均線を使ってFXの基本を身につけて下さい。

<ボリンジャーバンド>
ボリンジャーバンドボリンジャーバンドは値動きの上下動幅を一定期間の為替レートデータから算出し、統計学的分析方法によって、為替レートの変動範囲を予測する事で、その変動幅をMT4チャートに上下2本のラインで表示するインジケーターです。センターラインも表示されますが、これは移動平均線となります。

その上下2本のラインの間を為替レートが推移する確率が高いという特徴から、多くの方がオシレーター系インジケーターとして使っていますが、本来はトレンド系インジケーターであり、その上下2本のラインを抜けたら、その抜けた方向にエントリーというのがこのボリンジャーバンドの基本的な使い方なのです。もちろん使い方は自由ですので、トレンド系としてもオシレーター系としても、効果の高いと思われる方に利用すれば良いでしょう。

 

<一目均衡表>
一目均衡表一目均衡表はMT4搭載のインジケーターの中で、唯一日本人の一目山人氏が開発したテクニカルインジケーターで、前述した2つのインジケーターとの違いは、未来予測的な先行ラインも表示する事です。基本的な使い方はそれほど難しくはありませんが、表示されるインジケーターが多いので、手法的には奥が深く、一目使いと呼ばれる一目均衡表を専門とするトレーダーも存在します。

特に特徴的なのが【雲】と呼ばれる抵抗帯で、この【雲】とローソク足の位置関係や【雲】の厚さなどでテクニカル分析を行うインジケーターです。開発されたのが戦前であり、今でも世界中で使われているというのが、効果的なインジケーターである証拠です。

 

 

次にオシレータ系インジケーターには、以下のようなものがあります。

<ストキャスティクス>
ストキャスティクスストキャスティクスは相場の傾向として買われすぎ、売られすぎを分析し、そこから逆張りトレードに使用するインジケーターです。このストキャスティクスに似た主なオシレーター系インジケーターに、「RSI」や「RCI」などがあり、トレンド系インジケーターと違い、チャートウィンドウではなく、別のサブウィンドウに表示されるのが特徴です。これはインジケーターの動きに上下幅があるからです。

しかしこのオシレーター系インジケーター全てに言える事ですが、大きなトレンド相場になりますと、上限下限がなくなり、反転基準が使えなくなる事です。このストキャスティクスも例外ではなく、上昇トレンドになりますと100ラインにインジケーターが貼りつきになり、逆に下降トレンドになりますと-100ラインに貼りつきます。そうなったらどこで反転するかの判断が出来なくなりますので、そのような時にはストキャスティクスなどのインジケーターを使った逆張りトレードは控えるのが賢明です。

 

 

<MACD>
MACDMACDは移動平均線から派生したMT4搭載のインジケーターです。移動平均線よりも動きがスムーズで、使い方の幅も広く、順張りトレーダーにも逆張りトレーダーにも人気のあるオールラウンドなインジケーターです。

MACDとシグナルという2つのインジケーターで構成され、これにMACDとシグナルの乖離を表すヒストグラムも加わるパターンもあります。そして上昇傾向か下降傾向かの分岐レベルとも言える0ラインが表示されています。基本的な使い方は3つあり、MACDの反転・MACDとシグナルのクロス、そしてMACDと0ラインのクロスです。詳しいトレード方法についてはインジケーター解説をご覧下さい。

シンプルであるにも関わらず、FXの値動きの鉄則を分かりやすく形にしているインジケーターで、移動平均線の派生形である事で、FX上級者の中にはこのMACDだけでトレードを行うトレーダーもいます。初心者の方にも使う価値のあるインジケーターと言えます。

 

MT4テクニカル分析の基本的なチャートパターン

MT4テクニカル分析に使用するインジケーターやその組み合わせは無限にあると言っても良いでしょう。そのため初心者トレーーダーは、それを選ぶ段階で迷ってしまい、結局勝てる効果的なインジケーターが分からずに負けてしまうという結果になってしまうのです。

より具体的なトレード手法は、MT4インジケーターの組み合わせや具体的な手法解説のページをご覧下さい。ここではFXの値動きのパターンを分析するMT4テクニカル分析の基本中の基本のを解説します。どのようなトレード手法でFXを行うかに関わらず、MT4チャート分析の鉄則ですので、ぜひ知っておいて下さい。

 

サポート、レジスタンスライン

サポートラインは下値支持線、レジスタンスラインは上値抵抗線と呼ばれるテクニカルラインです。もっと分かりやすく言いますと、直近の高値安値でこのラインが形成される場合がほとんどです。この2つのラインは、値動きの反発・反転を意識してトレードを行うためのラインですが、逆にこのラインを抜けたら、その抜けた方向にエントリーというトレンドフォロー的な考え方も出来ます。

サポートラインは相場が上昇傾向にある時、下値をある価格帯を下回らずに支持しているようなチャートとなっている時に機能します。一方レジスタンスラインは、逆に相場が下降傾向にある時、上値をある価格帯を超えずに抵抗しているチャートの時に機能します。

次の画像はサポートラインが、そこを抜けると今度はレジスタンスラインになるという「サポートレジスタンス転換」と、トレンドで継続するサポートラインとレジスタンスラインの例です。必ずそうなるわけではありませんが、多くのトレーダーがこの2つオンラインを意識しており、トレードでは必ず意識しておくべきラインと言えます。

レジスタンスラインとサポートラインの転換

 

トレンド中のサポートラインとレジスタンスライン

 

サポートラインとレジスタンスラインは、その時の相場状況でどちらの機能を果たすか変わるので、相場状況をよく見極め、そのラインを抜けるか反発するかを判断し、利益確定や損切りを決める事が大切です。決済の場合にはこのラインを利用し、抜けるか反発するかで決済ポイントを決めても良いでしょう。

このチャートパターンでの分析のポイントは、どのようにラインを引くかです。画像のようなきれいなトレンドやレンジは少ないので、直近の高値安値をよく見極め、効果的なラインが引けるようにMT4のチャートで繰り返し練習しましょう。

 

ペナント、フラッグ、三角保ち合い

このMT4チャートパターンもよく出現するパターンで、基本パターンとして必ず覚えておいて下さい。

ペナント、フラッグ、三角持ち合い

 

相場の中で上昇方向や下落方向に動いている時、その途中で「持ち合い」と呼ばれる状態になる時があります。チャート右に向かって高値と安値の幅が収束していき、右側を頂点とした三角形のような形や一時的に逆方向に収束する形です。

ある期間の高値同士を結んだレジスタンスラインと安値同士を結んだサポートラインを引き、その先交点になるポイントで、上下どちらかに大きく値が動くというパターンです。まず収束していくチャートを見つけたら、その収束後に値が動いた方にトレードするのが基本です。これを「ブレイク」と言い、そのブレイクした方向にトレードするのがFXの鉄則です。

またトレードする時間足よりも上の時間足がどちらに動いているかを分析する事も重要です。これを環境認識と言い、長期的な相場の流れに従って短期的な目先の値動きが起こるという理論です。この方向とは逆にブレイクしたら注意が必要です。初心者のうちは、このブレイクした方向のみでトレードする方が安全と言えます。

 

Wトップ、Wボトム

これもMT4テクニカル分析における基本パターンのひとつで、相場が上昇もしくは下落を続け、天井や底近くに現れるチャートパターンです。2つの山もしくは谷のようなチャートになり、そこを起点に流れが反転するパターンです。

上昇相場の時、1回目の上昇の後レジスタンスラインで一度下降方向に反発します。その後サポートラインまで戻り、再度上昇に転じます。ここで小さな谷が形成されます。そして、2回目の下降でサポートラインを超えたら、その後大きく下降すると判断するわけです。これがダブルトップと言われるパターンで、上昇から下降に転じるチャートパターンです。ダブルボトムはこの逆で、下降から上昇に転じるチャートパターンです。

ダブルトップとダブルボトム

 

トレードポイントとしては、それぞれの山と谷の頂点で、このラインを越えたら相場の転換と判断し、これまでの逆方向にエントリーするわけです。もちろん必ずそうなるわけではありませんので、エントリーと逆に動いた場合には、必ず損切りで決済するようにして下さい。

 

MT4テクニカルインジケーターを実際に使ってみる

ここまでMT4テクニカル分析、MT4インジケーターの基本について解説しました。

MT4での分析手法はシンプルなものから上級者向けまでとても幅広く、100人のトレーダーがいれば100通りあると言っても良いでしょう。しかしMT4分析方法やインジケーターについて一番お伝えしたい事は、まず使ってみる事が重要という事です。使う前に選ばなくてはなりませんが、このサイトでもMT4インジケーターやテクニカル手法の選び方についても解説しています。

テクニカル分析方法は聞いただけ、読んだだけでは、あなたのFXトレードで効果的に機能するかは分からないのです。トレーダーごとにトレードする時間帯も違えば、通貨ペアも違います。ライフスタイルも違えば、性格も違います。つまりあなたにとって、どのテクニカル分析方法が適しているかはあなたにしか分からないのです。ぜひこのサイトをお役立て頂き、あなたに最適なMT4インジケーターや分析手法を見つけて下さい。

 

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MT4とインジケーターのミニ知識<MT4インジケーターが機能しない経済指標発表>

MT4インジケーターは為替レートの値動きをテクニカル的に判断するためのツールですが、このインジケーターが全く役に立たないのが経済指標発表時です。特にアメリカの経済指標は影響が大きく、値動きも大きくなる指標が多いです。この経済指標発表時には、テクニカルではなくファンダメンタルで動きますので、MT4チャートやインジケーターに関係なく動くわけです。

そこで必要なのは、毎日の経済指標発表のチェックです。FX会社の公式ページや情報サイトで、その日に発表される経済指標や発表される時間は分かります。テクニカル分析が役に立たないわけですから、選択肢は2つです。その時間帯のトレードを避けるか、MT4インジケーターを使わずに、経済指標発表時の値動きに追従するトレードを行うかです。

しかし経済指標発表時の値動きは、激しく乱高下しますので、大きく上昇したかと思えば、すぐに下降したりします。さらに値動きも大きいので、大きな利益を出すチャンスでもある反面、損失も大きくなる可能性もあるわけです。それもその乱高下が秒単位の短時間で起こりますので、あらかじめ指値や逆指値を入れる事も、エントリー後に利確損切りを入れる暇もありません。つまり完全にその場の判断とトレード操作が必要になるのです。

初心者トレーダーの方には、この経済指標発表時のトレードはおすすめしません。かなりの慣れと経験が必要ですので、トレードを避ける選択をおすすめします。

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